DXって結局なにするの?「IT化」との違いをわかりやすく解説
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DXって結局なにするの?「IT化」との違いをわかりやすく解説
はじめに:そもそも「DX」ってなに?
最近、ニュースやビジネス雑誌、役所の説明会などでよく耳にする
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」
という言葉。
でも、、、
「流行ってるっぽいけど、結局なにするの?」
と感じていませんか?
特に中小企業の現場では、「ウチもDXやらないとまずいのかな…」「それってパソコン導入するってこと?」なんて声もよく聞こえてきます。
そこでこの記事では、
- DXって何?
- よく言われる「IT化」とはどう違うの?
- 実際に企業はどんなことをしてるの?
- ウチの会社で何ができそう?
といった疑問を、やさしく・具体的に・カジュアルに解説していきます!
DXとは「単なるデジタル化」じゃない!
DXの定義、ちゃんと知ってる?
DXは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略。経済産業省によると、ざっくりこんな定義です。
「企業がデータやデジタル技術を活用して、ビジネスモデルや業務プロセス、組織、企業文化・風土を変革し、競争力を高めること」
……正直、ちょっと難しいですね(笑)。
一言でいうと?
カンタンに言うと、「デジタルの力で会社を根本から強くすること」です。
- 単に紙をExcelにするだけじゃなく
- 単に新しいシステムを入れるだけでもなく
- デジタルを使って、仕事の仕方や会社のあり方を見直す
そんなイメージです。
よくある誤解:「IT化=DX」ではない!
「IT化」とは?
「IT化」は、仕事の一部をデジタルに置き換えることです。
たとえば:
- 手書きの請求書 → Excelで作成
- 伝票処理 → 会計ソフトで処理
- 電話注文 → メールやチャットで注文受付
こうした取り組みは、あくまで効率化のための手段であって、ビジネスの本質を変えてはいません。
一方でDXは?
DXは、「働き方そのもの」「サービスの価値」「ビジネスモデル」まで変えていくことが目的です。
たとえば:
- 営業を訪問型からオンライン商談に変える
- 売り切りだった商品を、サブスクに変更
- 人がやっていた判断業務をAIに任せる
つまり、IT化は「点」での改善、DXは「面」での変革なんです。
DXのイメージをぐっと掴める!わかりやすい例
ではここからはもっとイメージしやすいように2つほど例を挙げてみましょう!(この話はフィクションです)
【事例①】老舗の和菓子屋さんがサブスク開始
ある和菓子店では、コロナ禍で店舗の売上が激減。
しかし、常連さんの「毎月新作を楽しみにしてる」という声にヒントを得て、
「和菓子定期便」のサービス
をスタート!
- 自社ECサイトで販売
- 商品企画も顧客アンケートをもとにデータ化
- 製造も「よく売れる味」から優先的に作る体制に
これは、DXの立派な例です。
リアル店舗の商売から、デジタル中心の体制へ転換し、新しい価値を生んでいるからです。
【事例②】町工場が在庫の見える化で利益アップ
ある金属加工業では、
「在庫管理が手書き台帳で、ミスが多い」
「納期遅れの原因がどこにあるのかわからない」
といった悩みがありました。
そこで、クラウド型の在庫・工程管理ツールを導入。
- 今どの製品が、どこまで進んでいるのか
- 材料がどれだけ残っているのか
- 納期に遅れそうな案件はないか
これらをリアルタイムで全員が見えるようにしたことで、
無駄な作業が減り、残業が激減し、利益率もアップ!
ただのIT化ではなく、「仕事の進め方そのもの」をデジタルの力で見直した=DXの成功事例です。
なぜ今、DXが騒がれているの?
1. 人手不足が深刻化している
中小企業では、どの業界でも「人が足りない…」という声が絶えません。
そこで!
「人の代わりにデジタルの力を使おう」
という動きが広がっています。
2. 若い人が集まらない
手書き伝票、FAX、紙の給与明細…。
そんな“昭和な”やり方に、若手社員は嫌気がさして離職するケースも。
DXは、働き方を時代に合わせて見直すチャンスでもあるんです。
3. 取引先からも「DXしてないと困る」と言われる時代に
例えば、
- 見積書はPDFで送ってほしい
- 在庫状況をリアルタイムで見たい
- オンラインで打ち合わせしたい
こうした要望に応えるには、ある程度のデジタル対応が必要。DXは、自社だけでなく、取引先との関係にも影響を与えるんです。
中小企業でできる!かんたんDXアイデア5選
- 紙のマニュアル → 動画マニュアルに変換
現場でもスマホで見られて便利!
- 勤怠管理をクラウドに移行
集計が楽になり、給与計算ミスも激減!
- Googleフォームで顧客アンケート収集
紙で回収→手入力…から卒業!
- LINE公式アカウントで予約受付
飲食・美容・医療系にもおすすめ!
- 請求書を郵送からPDF送付に
印刷・封筒・切手・投函…の手間を一気に削減!
DXのはじめ方:まずは「小さく始める」がコツ
「うちには予算も人もいない…」
そんな声も多いです。
でも、DXはいきなり大掛かりに始める必要はありません。
まずは一人でできること、小さなチームで変えられることから始めてみましょう。
- 社内の紙を1つ減らす
- 課題をGoogleスプレッドシートで管理してみる
- 無料のアプリやツールを試してみる
「これ、意外と便利だね!」
「もっと他にも使えそう!」
と、社内で前向きな空気が出てきたら、それがDXの第一歩です。
【まとめ】IT化とDXの違い、もうバッチリ?
ここまでのポイントをまとめておきます。
比較項目 | IT化 | DX |
---|
目的 | 効率アップ・ミス削減 | ビジネス変革・競争力アップ |
対象 | 一部の業務や道具 | 会社全体・事業モデル |
例 | 会計ソフトの導入、メールで注文受付 | EC化・定期便サービス、営業フローの自動化 |
規模 | 小さめの改善 | 中長期的な改革 |
最後に:DXは「デジタル×挑戦」だ!
DXというと、難しそうなカタカナばかりで身構えてしまいますよね。でも、実は中小企業こそDXでチャンスを掴める立場にあるんです。
なぜなら、
これって、大企業にはなかなかできない強みです。
まずは、「業務の中で“なんか面倒だな”と思ってること」から見直してみませんか?
DXは、デジタルを使って会社をもっと良くするための“挑戦”です。
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