研修動画の作成のポイントやメリット・デメリット
会社で行う人材教育は今後の事業の強化・成長にもっとも重要なことはわかっているのに
- 人材不足で指導に時間をかけれていない
- 必須スキルの共有・マナーが定着していない
など研修の不十分さによる問題は多くの企業が抱えている問題です。
だからこそDX化の進んでいる企業は教育の統一化を図れる「研修動画」の導入が進んでいます。
2050年には3100万人の人手不足になるというデータがでており、企業にとって今の人手が半分になっても今の業務をこなすDX化、業務効率化による生産性向上が最重要課題となっています。
この記事ではそんなDX推進に貢献される研修動画を複数制作してきた経験をもとに貴社が研修動画を作る際の大事なポイントやメリット・デメリットをお伝えしていきたいと思います。
研修動画の3つのメリット
研修を動画化すると、受講者側と企業側のそれぞれにメリット・デメリットがあります。
まずは研修動画を導入する前に、メリット・デメリットを把握しておきましょう。
動く映像は学習効果が高まる
研修動画はそのままですが、映像に動きや音声が入ることでテキストより多くの情報を伝えられます。
実際にアメリカ国立訓練研究所の研究では、講義による記憶の定着率はわずか5%。。。
しかし動画を視聴する学習形式では記憶の定着率がなんと20%まで上昇することがわかりました。
また資料を配り学習してもらう『読む学習形式』では記憶の定着率は10%と、こちらも動画学習にくらべ10%ダウンとなります。
この研究結果により海外では研修を動画化する企業が増加しDX推進を進める動きが活発になっています。
受講者が場所や時間を選ばず受講できる
決まった講師が研修を行う場合は内容の伝え方に差はそこまででないので、”伝え方が変わる”といった問題はありません。
しかし企業によっては『人材不足により外部の講師を雇う』といった場合、人により物事の考えは違うので伝え方・内容に差がでてしまいます。
つまり
- 企業の考を理解し受講生に伝えている講師
- 自信の考えを伝える自己満講師
といったように講師の当たりはずれ問題が発生してしまいます。
しかし、研修動画にすることで企業のが本当に伝えたい内容を受講してもらえるため、社員の認識のズレを減らし、研修後に動画を配布しておくことで社員がいつでも確認できます。
人間の記憶力、理解力は同じじゃありません。たとえば
- 『記憶力が良く』言われた業務は完璧にこなすが柔軟性がない
- 『記憶力が悪い』が考えが柔軟で提案力がある
といったように同じ優秀でも様々な人材がいます。
とくに②のような人材が研修動画などで内容を復習できれば研修後の業務をスムーズに行えます。
また研修動画を導入すると指導者の人件費をカットできる点も研修動画のメリットです。
研修動画の3つのデメリット
ここからはメリットだけではなく研修を動画にしてしまうデメリットもお伝えしたいと思います。
研修動画を作っている私自信、研修動画を導入したのにも関わらず
『自分の会社には合わなかった・必要なかった』
っといったことになってほしくないので、このデメリットを理解した上で研修動画の導入を検討してもらえればと思います。
動画の作成に手間とコストがかかる
当然のことですが、研修動画を作るにはコストが発生します。
特に実写研修動画の場合、高品質な研修動画を制作するためには、プロの動画制作会社に依頼する必要がありますが、その費用は決して安くはなく7桁の費用は必要と思っておいた方がいいでしょう。
そして撮影の日程調整といった手間と時間も必要です。
さらに、研修内容が変更になった場合には、動画の修正や再撮影が必要となり、追加のコストが発生することも理解しておきましょう。もし
- 実写動画で研修動画を制作したい
- 研修内容を頻繁に更新する必要がある
といった場合は、
『動画の一部をアニメーションにし、必要に応じて差し替えたい』
といったように映像制作会社に相談してみましょう。
場合によってはセキュリティに問題がある
研修動画を大勢の従業員に配信する場合、情報漏洩などのリスクがつきまといます。
もちろんこれはテキストで研修を行った場合もあるリスクです。
しかし動画の場合YouTubeの限定公開機能や、無料のクラウドストレージなどを利用して動画を共有していると、何かの拍子に機密情報に関する動画のURLが、流出してしまうかもしれません。
企業が持つ「独自ノウハウ」を動画研修にしたい場合は、
- セキュリティーが十分な配信システム
- 独自の配信アプリな
など用意する必要があるでしょう。
上記の条件が用意できない場合は、念のため情報漏洩によって会社にダメージを受けるような研修は動画化しないようにしておきましょう。
一方通行になりやすい
一方通行になりやすいというのは
研修動画は
受講者が疑問や不明点をその場で解消することができない
ということです。
対面研修の場合、研修後やその場で質疑応答の対応ができ、理解不足や誤解が生じる問題が起きないようにすることができます。
しかし、動画の場合その場での質疑応答の対応ができないず、
- 受講者間のコミュニケーション
- 情報交換
ができず学習の理解が欠ける点が課題です。
緊張感を保ちにくい
研修動画は、受講者が自分のペースで学習できるメリットがありますが、その反面、緊張感を保ちにくいというデメリットもあります。
研修というものはできれば受けたくないと思っている人がほとんどです。
周りの目がなく、サボることができる環境では研修に真剣に取り組まないケースも考えられます。
この問題を解決するおすすめ方法として、視聴完了後に理解度テストを実施するなど、学習の成果を可視化し、受講者の達成感を高め、モチベーションを維持する工夫が必要です。
研修動画制作のポイント
ここまでで研修動画のメリット・デメリットをお伝えしました。
ここからはより研修動画をあなたの会社でより効果のあるものにするために、動画制作の大事なポイントをお伝えします。
①動画の目的を決める
目的というのはその研修動画は
- 誰に
- どんな目的で
見せたいのかということです。
たとえば、新入社員に対する研修動画の場合、目的は
- 社内ルールを理解してもらう
- 仕事の流れを頭に入れてもらう
などが考えられます。
動画の目的を意識することで、動画の構成も立てやすく、よりわかりやすい効果的な内容の研修動画を作成することができます。
②業務内容とポイントを整理する
研修動画はテンポがよく飽きさせない構成が大事です。
もちろん動画のクオリティーも大事ですが、伝えたい業務内容やポイントを事前に整理し、必要なものだけに絞ることが大切です。
例えば、「営業のマナー」動画では、
- 営業に伺う挨拶のメールの書き方
- 商談後のお礼メールは当日に送る
- 定型文は使わない
といったように動画で流れ再現し注意点をまとめることが効果的です。
動画が長くなりそうな場合は、複数の短い動画に分けるなどの工夫をしましょう。
③テロップを活用する
テロップを使うことで、動画内で特に重要なポイントを明確に伝えることができ、研修の効果を高めることが可能です。
テロップを活用することで文字を目で追わせ飽きさせない効果があります。
音声環境が良くない場所での視聴でも、テロップがあれば理解しやすいこともメリットです。
外国人スタッフを雇用している場合は、異なる言語のテロップを用意することも検討しましょう。
まとめ
この記事では、研修動画に使用される形式や作り方、ポイントについて解説しました。
DXの推進により、人手不足・コストを抑えて社員を育てるために研修動画を導入する企業が増えています。
研修動画は、あなたの会社の事業に必要な理解や知識の大事な入り口となるツールであり、コミュニケーションのひとつでもあります。
ぜひ記事内で紹介した内容を参考に、適切な研修動画を制作しましょう。
そして、高品質でより理解の進む研修動画を制作したい担当の方は、ぜひ私にご相談ください!
企業のDX推進のための研修動画を制作しているプロの視点から、より伝わりやすい研修動画にするための提案と制作をいたします。