新人がすぐ辞めるのは“研修の初日”で決まってる?現場リーダーが見直すべき5つのポイント
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新人がすぐ辞めるのは“研修の初日”で決まってる?現場リーダーが見直すべき...
新人がすぐ辞めるのは、本人の根性や能力ではなく、受け入れる側の“準備不足”が原因であることがほとんどです。
特に大切なのが「研修初日」。
この日にどれだけ安心感を持たせられるかが、その後の定着率を左右します。
本記事では、初日から新人をサポートするために現場リーダーが見直すべきポイントや、Z世代に合った育成のヒント、オンボーディングの重要性まで、実践的にお伝えします。
「せっかく採ったのに、また辞められた…」とならないために、今こそ見直しが必要です。
新人の離職は“初日”で決まる。
そんな声を、研修動画を依頼いただいたクライアントの方からよく聞きます。
確かに、数ヶ月、早いときはたった1週間で辞めてしまう新人もいます。
でも実は、その兆しは「研修の初日」からすでに始まっていることが多いのです。
この記事では、そんな“早期離職”を防ぐために、現場リーダーが見直すべき5つのポイントを中心に、
「辞められると困る」の前に、知っておきたい現実
早期離職は、今やどの企業にとっても身近な問題。
特に中小企業では、限られた採用予算の中でようやく採った人材が、数ヶ月で辞めてしまう…というのは大きな打撃です。
採用広告、人材紹介、面接の時間、教育コスト…
すべてが“水の泡”になってしまう可能性もあります。
でも一方で、こんな視点もあります。
育成に本格的にコストをかける前に、合わないと分かって辞めてくれた!
これはある意味、企業にとっての損失を最小限に抑える結果でもあります。
そしてもう一つ、早期離職は“改善のヒント”でもあるのです。
これをきちんと振り返ることで、次の採用や育成に活かすことができます。
辞める=悪ではなく、辞めた理由を活かせるかどうかが重要です。
新人が辞める理由は「根性がない」からじゃない
新人が早期に辞める理由は、大きく分けて3つ。
まずは「仕事内容のギャップ」。
入社前には
と聞いていたのに、実際はひたすら資料整理や電話対応。
と思っても仕方ありません。
次に「人間関係」。
たとえば、挨拶をしても無視される、質問しても「自分で考えて」と返される。
こうした小さなコミュニケーションのすれ違いが、じわじわと孤独感を生み出します。
最後に「待遇や職場環境」。
残業が当たり前、有休が取りづらい、上司が怒鳴る文化…。
それまでアルバイトやインターンでのびのび働いていた人には、かなりのストレスになります。
つまり、新人が辞めるのは“本人の未熟さ”ではなく、職場との“相性のズレ”が多いのです。
初日に感じる「不安」こそがカギになる
では、そうしたギャップやズレがいつ生まれるのか。
答えは、「研修の初日」です。
こんな言葉で放置され、誰にも話しかけられず、社内をウロウロする新人。
…あなたの会社にも、思い当たるシーンはありませんか?
初日の数時間で、職場の印象は“決定づけられます”。
歓迎ムードがなければ、
と感じてしまうでしょう。
この第一印象が、実はのちの離職率に大きく影響するのです。
現場リーダーが見直すべき5つのポイント
では、どうすれば「初日の失敗」を防げるのか?
ここでは、特に現場でできる実践的な5つの工夫をご紹介します。
①初日のスケジュールを見える化
1つ目は、「初日のスケジュールを見える化」すること。
新人にとって、一番の不安は“何をすればいいか分からない”こと。
朝から夕方まで、どこで誰と何をするのかが明確になっているだけで、かなり安心感が違います。
②職場の空気を事前に伝える
2つ目は、「職場の空気を事前に伝える」こと。
事前に動画や資料で“働いている人たちのリアル”を伝えると、「イメージと違った」というギャップを減らせます。
③OJT担当者をきちんと任命する
3つ目は、「OJT担当者をきちんと任命する」こと。
「誰が教えるのか分からない」「毎回言うことが違う」では混乱するばかり。
指導する人を明確にし、その人の育成スキルもサポートしましょう。
④教え方の統一
4つ目は、「教え方の統一」も大事。
ベテラン社員によって説明内容がバラバラだと、新人は混乱してしまいます。
動画やテンプレートなどを用意して、「共通の教え方」があるだけで安定します。
⑤新人目線での振り返りタイムを作る
5つ目は、「新人目線での振り返りタイムを作る」こと。
毎日の終わりに「今日はどうだった?」と聞く時間があるだけで、新人は“話していいんだ”と感じ、モヤモヤをため込みません。
離職の兆候を見逃さない
日々の小さな変化に気づけるか?
早期離職には、必ずサインがあります。
たとえば、急に口数が減ったり、目を合わせなくなったり、無断欠勤が続いたり。
何気ない態度の変化に注意を向けていれば、「辞めたい」と思っている新人の気持ちにいち早く気づけます。
声をかける勇気が、未来を変える
「最近、様子が違うな」と感じたら、まずは話を聞く場を作ってみてください。
大切なのは、“責めないこと”。
話しにくい空気があると、新人は本音を言えず、静かに去っていきます。
ちょっとしたランチの誘いでも構いません。
「気にかけてもらえてる」と感じることで、気持ちが変わることもあります。
今どきの新人には「動画」と「つながり」が必要
紙のマニュアルは、もう響かない
Z世代と呼ばれる若手たちは、紙のマニュアルよりも、スマホで見られる動画やチャットツールでのやり取りを好みます。
知りたいことは検索してすぐに見つけたい。
重いPDFより、短い解説動画の方が断然わかりやすいという価値観を持っています。
“孤立させない”ためのデジタル設計
また、彼らが強く求めるのは「誰かとつながっている感覚」です。
SlackやLINEなどで質問できる場があるだけで、「ここでは相談していいんだ」と思ってもらえる。
孤独感を減らすためには、こうした“気軽に頼れる仕組み”を用意しておくことが非常に効果的です。
オンボーディングの整備で定着率が変わる
単なる研修を「仕組み」に変える
最近注目されているのが「オンボーディング」という考え方。
これは、入社後の新人がスムーズに職場になじみ、成果を出せるようにするための“支援の仕組み”です。
単にマニュアルを渡して教えるのではなく、理念の共有や人間関係の構築まで含めて体系化することがポイントです。
愛着のある職場にするには?
オンボーディングを整えることで、
と感じる社員が増えます。
それは結果として、定着率の向上だけでなく、モチベーションやチームワークの向上にもつながるのです。
結論:「初日」が未来を変える
新人が辞めるのは、能力や根性のせいではありません。
初日からの数日間に、どれだけ安心してもらえるか。 どれだけ「ここでやっていけそう」と思ってもらえるか。
その積み重ねが、離職率を下げ、戦力化を早め、企業の成長につながっていくのです。
“初日”を、ただの始まりにしない。
それが、これからの現場リーダーに求められる大事な視点です。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました!
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