そのDX、逆効果かも!?よくある勘違い3選【現場がパニックになる前に】
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そのDX、逆効果かも!?よくある勘違い3選【現場がパニックになる前に】
1. はじめに:DXって、ほんとに分かってますか?
「うちもそろそろDXを始めないと…」
「取引先からも“DXしてる?”って聞かれるし…」
そんなプレッシャーを感じて、とりあえずクラウドサービスやチャットツールを導入していませんか?
でもちょっと待ってください!
その“DX”、本当に現場にプラスになっていますか?
・誰も使っていないシステム
・結局紙に戻っている業務
・なんとなくコストだけが増えていく…
実はそれ、「DXのつもりが、混乱を招いてる」パターンかもしれません。
2. 勘違い①:「ITツールを入れればDXになる」
DXと聞くと、すぐに「ツール導入=DX」と思いがちです。
- Google Workspaceを導入した
- チャットツール(Slack、Chatworkなど)を導入した
- RPAやMA(マーケティングオートメーション)を使い始めた
こういった取り組み自体は、もちろん良いことです!
ただし、それは「IT化」「デジタル化」の話。
本当のDXは、
企業がデジタル技術を活用して、ビジネスモデルそのものを変革すること
です。
【具体例で比較!】
項目 | IT化 | DX |
---|
会議 | Web会議にする | 会議そのものを廃止。共有は動画で事前視聴 |
申請業務 | 書類をPDF化 | そもそも承認フローを見直し、簡略化 |
勤怠管理 | タイムカードをクラウドに | 働き方を成果ベースに移行し勤怠記録自体を簡略化 |
ツールを使うことがゴールではなく、
ツールを使って「働き方を変えること」がDXの本質
です。
3. 勘違い②:「DXは情シスやIT部門の仕事」
「社長やマネージャーは現場を動かすので忙しい」
「ITに詳しい社員に任せておけばいい」
——実はこれも、大きな落とし穴。
■DXに“丸投げ”は禁物
IT部門だけでDXを推進しても、現場の理解がなければ失敗します。
なぜなら…
- 現場の業務フローを知らない
- IT担当に“権限”がない
- そもそも経営陣がDXを理解していない
からです。
■本当は「経営者のプロジェクト」
DXは会社の未来を左右する“経営改革”なので、
トップの意志と関与がないと成功しません。
「ITはわからないから…」ではなく、
「未来の働き方を考えるチャンス」と捉えるのが重要です。
4. 勘違い③:「現場はすぐ慣れるでしょ」
「ツール入れたから、あとは使ってくれればOK!」
…そんな空気感でDXを進めると、高確率でつまずきます。
■“導入直後の壁”が思ったより高い
現場のリアルな声を聞いてみましょう。
- 「ログイン方法がわからない」
- 「結局、紙の方が早い」
- 「説明がなかった」
このように、新しい仕組みは“拒否反応”を生むリスクもあるんです。
■人は「変化」にストレスを感じる
心理学的にも、
「人は“損失回避”に強く反応する」
と言われています。
「慣れたやり方が失われる」=“損失”と感じてしまうんですね。
5. 勘違いがもたらす“3つの地獄”
「勘違いのままDXを進める」と、以下のような悲劇が起こります。
地獄①:費用だけかかって使われない
導入費用、月額費用…それなりにお金をかけたのに、
「誰も使ってない」状態に。
しかも使われないツールは、“解約しにくい”のが現実。
地獄②:現場が混乱して離職率アップ
使い方の説明もないまま新しいシステムを押しつけると、
「なんだかよくわからない」「ついていけない」と不満が爆発。
中には「紙でやった方がマシ」と言って辞めてしまう人も…。
地獄③:会社全体の信頼感が下がる
「また“形だけの新しい仕組み”が来たよ」
という“形骸化した改革”が続くと、社員からの信頼はガタ落ち。
6. 中小企業のためのDX導入ステップ【完全ガイド】
じゃあ、どうやったら成功するのか?
ここからは、**中小企業でもできる“リアルなDX導入の手順”**を紹介します。
ステップ①:目的を明確にする
- なぜDXをやるのか?
- 何を変えたいのか?
- 何がゴールか?
「ペーパーレス化」「残業削減」「属人化の解消」など、目的を数値化すると社内で共有しやすくなります。
ステップ②:現場ヒアリング
現場の声を聞くことが第一歩。
「どこが面倒か?」「何に時間がかかってるか?」をリストアップします。
ステップ③:スモールスタート
いきなり全社導入しないで、
「1部署だけ」「1業務だけ」など、小さく始めるのがコツ。
トライアルで効果を実感してもらうことで、自然と社内に広がっていきます。
ステップ④:ツール選定
ここでようやくツールを選びます。
大切なのは「安さ」や「有名さ」ではなく、自社に合っているかです。
無料トライアルがあるツールを積極的に活用しましょう。
ステップ⑤:マニュアル&研修
マニュアルや動画を用意し、使い方を丁寧に伝えることで「拒否感」を軽減できます。
社内向けの“お試し講座”や“質問会”も有効です。
ステップ⑥:定期的に見直す
導入して終わりではありません。
現場の使い勝手を定期的にヒアリングして、微調整していきましょう。
まとめ:DXは“全社的な進化”です
ここまでのポイントをおさらいします。
✅ ツールを入れただけではDXではない
✅ DXは経営者・現場・全員で進めるもの
✅ 現場の理解・研修がないと混乱を招く
✅ 小さく始めて、徐々に広げていくのが成功のカギ
DXは単なる「IT化」ではありません。
会社の“未来の働き方”をデザインするチャンスなんです。
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