社内研修の種類まとめ｜集合・OJT・オンラインの違いを“実感できるほど”わかりやすく解説

2025

11/26

Published

2025.11.26

/ テンツキ

　　

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社内研修の種類まとめ｜集合・OJT・オンラインの違いを“実感できるほど”...

テンツキ

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結論：研修は「種類」から選ぶと迷子になる。先に決めるべきは“目的”

社内研修を担当すると、まず最初に

「集合かな？オンラインかな？」

と考えがちです。

でも、先に研修の形式を決めてしまうと、ほぼ確実に迷ってしまいます。

なぜかというと、研修の種類にはそれぞれ“役割”があるからです。

つまり、目的によって“合う・合わない”がはっきり出ます。

この記事では

という疑問がスッと消えるくらい、現場のリアル感を混ぜて違いを解説していきます。

まずは全体像をつかむ｜3つの研修は“役割が違う”

研修の3つの形式は、まるで

のように、役割がまったく違います。

それぞれの“仕事”を一言でまとめると…

これはそれぞれ、どれが良い・悪いではなく“役割が違う”だけなんです。

集合研修｜一体感が生まれやすく、とにかく“場の力”が強い

集合研修の最大の特徴！それは…

その場の空気が学びを後押しすることです。

たとえば、新人が20名集まった新人研修。

みんなスーツで緊張していても、ワークが始まると急に距離が縮まったりします。
※ワーク（グループで話し合ったり、ロールプレイを行う実践的な時間）

しかし、オンラインでは、こうした“空気の変化”というのは起こりにくいんですよね。

集合研修のメリット

集合研修は、参加者が“同じ場所で学ぶこと”に価値が生まれる形式です。

そのため、集合研修では次のような良さがはっきり現れます。

まず、集合研修は短時間で意識をそろえやすい特徴があります。

講師の言葉を直接聞くと、画面越しよりもストレートに伝わり、

と講師の一言で、参加者の表情がふっと変わる瞬間があります。
あの“あ、わかった！”という空気が一気に広がるのは、対面だからこそです。

また、集合研修の場では参加者同士の距離が自然と近くなります。

グループワークを通じて

といった会話が生まれ、初対面でも一気に打ち解けていきます。

さらに、対面の空気感は集中力を高めます。

周りが真剣に話を聞いている姿を見ると、
“この時間を大切にしよう”という気持ちが自然と湧いてきます。

集合研修の“ちょうど良い緊張感”が、学びの質を引き上げるポイントです。

集合研修のデメリット

一方で、集合研修には避けづらい課題もあります。

まず、集合研修は日程調整が難しい形式です。

部署やシフトの都合を合わせるだけで労力がかかり、
参加率をそろえるのが大変な場面もあります。

また、集合研修は人数が増えるほどコストが膨らみます。

など企業にとっては無視できない負担になります。

さらに、集合研修は教えっぱなしで終わりやすい側面があります。

研修当日に盛り上がったとしても、「良い話だったよね」で終わってしまい、
次の日には実践につながっていないケースもよく見られます。

集合研修が向くテーマ

集合研修は、

人が集まることで学びが深まるテーマ

に強い形式です。

具体的には、次のような内容が適しています。

これらのテーマは、
対面で“空気ごと”伝えることで理解が深まりやすく、
参加者同士のつながりも生まれやすいため、集合研修との相性が非常に良いです。

OJT｜一番“現場のリアル”に近い。やれば最速で成長するが、やり方次第で崩れる

OJT（オン・ザ・ジョブ・トレーニング）は、

実際の仕事をしながら育てていく、いわば“現場で学ぶ研修

です。

新人が先輩の近くで仕事の流れを学び、
実際に手を動かし、そこで起きた疑問をその場で解消していく——

そんな“実務そのものが学びになる育成スタイル”が『OJT』です。

ところが、このOJTはもっとも誤解されやすい研修でもあります。

現場ではよく、

という声が聞こえてきますが、実際はまったく違います。

OJTは新人が仕事を覚えるうえで最も強力な育成手段であり、
その反面、教える側の関わり方に成果が大きく左右される“繊細な研修”です。

こうしたすべての要素が、先輩の教え方やフォローの仕方に直結します。

OJTのメリット

OJTをしっかり設計して行うと、現場では具体的にこんな変化が起きやすくなります。

まず、OJTは実務スピードが驚くほど早く上がります。

この「見て・やって・直す」のサイクルは、どんな座学よりも定着が早い方法です。

また、OJTでは会社独自のやり方をそのまま学べるというメリットがあります。

マニュアルには書いていない“現場のクセ”や“判断のコツ”まで引き継がれるため、
新人が組織に馴染むスピードも自然と早くなります。

さらに、OJTは即戦力化につながりやすいのも特徴です。

実際の仕事を任せながら育てるため、学んだことをその日のうちに現場で試せる。

この即実践の流れが、新人の自信にもつながります。

【OJTのデメリット】

とはいえ、OJTには大きな課題もあります。

とくに大きいのが、

“誰が教えるか”によって成果が大きく変わること。

説明が上手な先輩に当たれば問題なく新人は伸びます。

しかし、説明が苦手な先輩の場合、十分なフォローができずに新人が不安を抱えてしまうこともあります。

また、現場が忙しいとOJTはすぐに崩れます。

理想は「そばについて教える」ことですが、実際には忙しさから

のように丸投げになってしまうケースも少なくありません。

さらに、精神論だけで育てようとする“気合いで覚えろ”型になりやすいのも盲点です。

新人が質問しづらい雰囲気だと、困っていても何も言えず、ミスが積み上がってしまいます。

現場でよくあるのは、

という本音。

しかし、この状態ではOJTは機能しなくなります。

OJTを成功させるには？

OJTを成功させる最大のカギは、“段階を決めてから進めること”です。

このステップが曖昧なまま始めてしまうと、

結果として現場全体が疲弊します。

逆に、段階を具体的に決めておくだけで、新人も先輩も安心して育成に専念できます。

オンライン研修｜忙しい会社の“味方”。無理なく続けられるのが最大の力

オンライン研修は、ここ数年で一気に広まりました。
特に中小企業では

という理由で定番になりつつあります。

オンライン研修のメリット

オンライン研修を取り入れている会社では、実際にこんな声がよく聞かれます。

まず、オンライン研修は自分のペースで学べるのが大きな魅力です。

このように無理なく続けやすい環境が整います。

また、オンライン研修はコスト面でのメリットも非常に大きいです。

このような費用がかからず、講師を呼ぶ必要がないため、会社全体の負担がぐっと軽くなります。

さらに、

オンラインは繰り返し見られるため定着しやすい

という利点もあります。

理解が不安な部分を巻き戻して再度確認できるので、知識を“自分のもの”にしやすくなるんですね。

加えて、新人・ベテラン問わず同じ教材を使えるのも強みです。

全員が同じ内容を学ぶことで、部署をまたいでも共通の認識が作りやすくなります。

オンライン研修のデメリット

一方で、オンライン研修にも気をつけておきたい点があります。

まず、

オンライン研修は集中力が続きにくい

という課題があります。

スマホ通知や周囲の環境に左右されやすく、
気づけば“ながら視聴”になってしまうこともあります。

そして、

このような内容の場合、画面越しではどうしても限界があります。

画面越しでは細かな動作や空気感が伝わりにくく、対面ほどの臨場感はどうしても出せません。

さらに、

参加者同士のつながりが生まれにくい

という弱みもあります。

集合研修のように雑談が自然に生まれることがないため、学びを通じた人間関係の構築は難しくなりがちです。

また、オンライン研修では視聴ログが残りますが、

ログが残っている＝理解している

とは限りません。

“視聴しただけで満足してしまう”という落とし穴に注意が必要です。

どれを選べばいい？目的別に“ベストな形式”が自然と決まる

ここまで研修の形式の説明をしてきましたが、ここからが本当に重要なところです。

研修は目的が決まれば、自然と形式が決まります。

目的①：価値観をそろえたい

価値観や考え方を共有したいときは、

集合研修が一番効果的

対面の場では、講師の言葉の熱量がストレートに伝わり、参加者の表情や反応がその場で共有されるため、“空気ごと”理念を伝えることができます。

特に、

こういった場面では、画面越しの学びとは手応えが全く違います。

目的②：仕事を早く覚えてほしい

実務を身につけるには、やはり

OJTが最速で最短

先輩の動きを見て、必要なタイミングで質問し、実際にやってみる中で理解が深まる——

この「体験を通じた学び」は、机上の知識では絶対に補えません。

また、OJTでは

まで含めて伝えられるので、
新人が現場に馴染むスピードが圧倒的に早くなります。

目的③：学びを続ける文化を作りたい

社員に“学ぶ習慣”を根づかせたい場合は、

オンライン研修

が非常に向いています。

忙しい人でも、すきま時間で少しずつ進められるため、無理なく続けられる学習環境がつくれます。

特にオンライン研修は、

といった運用と相性が良く、
学びを“習慣”として根付かせる力があります。

目的④：新人育成を仕組み化したい

新人を計画的に育てたい企業は

集合 × OJT × オンライン の組み合わせが最強

3つの形式を組み合わせる「三つ組み型」が圧倒的に効果的です。

ではこの①集合 → ②OJT → ③オンラインのよくある流れを簡単にお伝えします！

この流れは、
新人の

「理解 → 実践 → 定着」

の流れが自然につながるため、多くの企業が採用している鉄板の組み合わせです。

特に、新人が1か月を振り返ったときに

という声が出やすく、学びが点ではなく“線”としてつながります。

研修がうまくいかない会社に多い“3つの落とし穴”

研修が思ったように効果を発揮しない会社を見ていくと、
表面的な悩みは違っていても、実は 同じつまずき方が繰り返されていることに気づきます。

こうした声の背景には、共通する原因があります。

① 多くの会社が「研修の形式だけ先に決めてしまう」

多くの会社は、研修を始めるときに

まず形式から決めてしまう

傾向があります。

たとえば、企業は次のように判断しがちです。

しかし、会社が形式から決めてしまうと、
研修の軸になる“目的”と形式がズレる可能性が高くなります。

本来、会社が研修を進める順番は

目的 → 教える内容 → 形式

の流れが正解です。

なぜなら、会社が目的を先に決めれば、

“どんな内容が必要か”が自然と整理され、その内容に合った研修形式が明確になる

からです。

逆に企業が形式を先に決めてしまうと、次のような問題が起きます。

② 会社が「新人だけが学べばいい」と思い込んでしまう

次に多いのは、会社が
“新人だけ学べば教育は成立する” と考えてしまうパターンです。

しかし、実際の新人教育は
新人・先輩・会社の3者がセットで成り立つ仕組みです。

これらのうち、どれか一つでも抜けると育成は途端に崩れます。

たとえば、会社が“新人だけ学べばいい”と思ってしまうと、

といった問題が発生します。

こうなると、新人が研修で学んだことが
現場で活かされない状態、つまり――

研修で学んだことを、職場の実際の仕事で活かすこと。

が起こりやすくなります。

③ 多くの会社が「研修をイベントとして扱ってしまう」

もうひとつよく見られるのは、
企業が研修を “年に1回のイベント” のように扱ってしまうことです。

たとえば、

こういった形式だと、社員は一時的には盛り上がるものの、
実際には数日後には忘れてしまい、行動に変化が出ないことが多いです。

これは、会社が研修を
“継続ではなく単発” として扱っていることが原因。

本来、社員が学びを仕事に活かすためには、

といった 小さな積み重ね（＝習慣化） が不可欠です。

つまり、企業が研修をイベント扱いしているうちは、人は変わらない。

変化が起きるのは、会社が学びを“続ける仕組み”にしたときです。

研修を成功させるには「5ステップ」で十分

研修は、次の流れで組むと失敗しません。

• ゴールを言語化する
• 対象者を明確にする
• 教える内容を整理する
• 最適な形式を選ぶ
• 実施 → 振り返り → 改善

この流れさえ覚えておけば、
研修設計はだいぶ楽になります。

まとめ：形式が主役ではない。目的が主役。

研修は

どれも素晴らしい仕組みです。

でも、主役は“形式”ではなく“目的”。

研修担当になったばかりの人でも、目的さえ決まれば迷いません。

研修の理解度や定着をもっと高めたいなら、“動画で見える化”する方法もあります

この記事を読んで、

そんなふうに感じた方にもうひとつお伝えしたいのが、
“伝えづらい部分を動画で見える化する”という方法です。

たとえば、

こうした内容は、文字より映像のほうが圧倒的に伝わりやすく、
新人や現場の負担をぐっと減らすことができます。

私が制作しているアニメーション動画は、
こうした“言葉だけだと伝わりにくい部分”を
短時間で理解できる学習コンテンツに変えるために使われています。

そんな悩みがある企業ほど、動画との相性がとても良いです。

まずはサンプルで“伝わる形”を体験してみてください

そんな方は、ぜひ一度サンプルをご覧ください。

あなたの研修テーマや業務内容に合わせて、
“伝わる仕組み”を一緒に設計することも可能です。

例えば難しいIT関連の研修でも下記のサンプルのようにわかりやすく制作可能です。

「うちの研修も、もっと“伝わりやすく”できるかも…」