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OJTがうまくいかない理由とは?現場でよくある失敗と改善策を整理

  
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OJTがうまくいかない理由とは?現場でよくある失敗と改善策を整理

結論:OJTがうまくいかない原因は「教え方」だけではない

最初に結論から!

OJTがうまくいかない理由は、
教える人のやる気が足りないからでも、
新人の理解力が低いからでもありません。

実際には、

OJTがうまくいかない設計のままOJTを始めている。

という場合ほとんどです。

忙しい現場の中で、

  • なんとなく始まり
  • なんとなく続き
  • 気づいたら「うまくいっていない気がする」

研修担当者としては、

正直、口出ししすぎるのも違う気がして、
現場に任せてきた。


でも、うまく回っていない気がする。。。


っともどかしくなることも多いと思います。

ただ、ここで一度立ち止まって整理すると、
OJTがつまずく理由は、かなり共通しています。


OJTがうまくいかない現場でよくある理由

よくあるのが、

とりあえずOJTで教えてください!

というスタートです。

・誰が・何を・どこまで教えるのか。

このあたりが曖昧なまま、
現場にバトンが渡されます。

教える側も、

  • 何から教えればいいんだろう
  • これって自分の役割なのかな

と、少し迷いながら進めています。

結果として、
教えたつもりでも、
教わった側は「よく分からないまま」になる。

これは、かなりよくある流れです。


理由①|実は、教える側の役割がはっきりしていない

OJTがうまくいかない現場を見てみると、
「誰が主に教えるのか」がはっきりしていないことがあります。

その結果、
教える人がその都度変わってしまいます。

  • Aさんが教えたこと
  • Bさんが教えたこと
  • Cさんは「それはまだいいよ」と言ったこと

内容や基準が、少しずつ違います。

もちろん、
教える側も悪気はありません。

ただそれぞれ「自分のやり方」で教えているだけです。

ただ、新人側からすると、


結局、どれが正解なのか分からない。。。


という状態になります。

ここが積み重なると、質問もしづらくなり、
分からないまま仕事が進んでしまいます。


理由②|忙しさに押されて「あとで教える」が続いている

現場でよく聞くのが、


今日は忙しいから、また今度ね


という言葉です。

正直、これは仕方ない部分もあります。

ただ、この「また今度」が何度も続くと、
教えるタイミングそのものが消えていきます。

気づいたら、

新人は見よう見まねで仕事をしている。

教える側も、
「もう今さら聞きづらいだろうな」
と感じてしまい、声をかけにくくなる。

これは、よくある悪循環です。


理由③|一度教えたことで「伝わった」と思ってしまう

OJTでは、


この前説明したよね?


という場面がよく起きます。

ただ実際には、
聞いたことと、できることは別です。

その場では分かったつもりでも、
いざ一人でやると手が止まる。

新人側も、


聞いたけど自信がない・・・


という状態になりがちです。

ここでフォローが入らないと、
ミスや遠回りが増えていきます。


理由④|教えた内容が、その場限りで消えている

OJTで教えた内容が、
記録にも、共有にも残らないケースは多いです。

  • 口頭で説明して終わり
  • メモは新人任せ

あとから振り返ろうとしても、
「何をどこまで教えたか」が分かりません。

研修担当者としても、
現場で何が起きているのか見えにくくなります。


OJTを改善する前に、まず考えたいこと

OJTがうまくいかない背景には、
「ちゃんと教えなきゃ」というプレッシャーもあります。

ただ、正直なところ、

完璧に教えようとする前提を、いったん手放してみる

だけで、少し楽になる場面もあります。

最初から完璧を目指すと、
教える側も、教わる側も苦しくなりがちです。

ここからは改善策を見ていきましょう!


改善策①|OJTのゴールを一言で決めておく

OJTを始める前に、
「このOJTで何ができるようになればいいか」
を一言で決めておくことが大事です。

例えば―

  • 電話対応を一人で回せる
  • この作業をミスなくできる
  • この判断を自分でできる

細かくしすぎなくて大丈夫です。

ゴールがあるだけで、
教える側の迷いはかなり減ります。


改善策②|教える時間は短く、最初から決めておく

忙しい現場では、長いOJTは続きません。

なので、

  • 10分だけ教える
  • この作業の前後で5分話す

と、最初から区切ってしまいましょう。

短い時間でも、
続けばちゃんと積み上がります。


改善策③|教える内容を最低限だけ共有する

すべてをマニュアル化する必要はありません。

  • 今日はここまで
  • 次はこれをやる
  • ここがつまずきやすい

このくらいを、
簡単に共有するだけで十分です。

研修担当者が把握しやすくなり、
現場の負担も増えません。


改善策④|OJT後に「できた・難しかった」を言葉にする

OJTが終わったあと、
1〜2分でいいので振り返る時間を作ってみましょう。

評価は無しで

  • できたこと
  • 難しかったこと

を、そのまま話すだけです。

これだけで、
教える側も次の一手が見えやすくなります。


研修担当者がやりがちなNG対応

教育を現場に任せること自体は、悪いことではありません。

ただ、配属から1〜2週間が経ったころに、
教えている先輩や上司に、

「今、どんな感じですか?」

と聞く機会がないまま時間が過ぎると、
問題が表に出たときには、すでに手遅れになっていることもあります。

実際には、進捗の確認というより、

「OJTの進み具合、ちゃんと問題なく進んでいますか?」

と一言聞くだけでも、
現場は「見てもらえている」と感じやすくなります。


OJT改善は、仕組みを少し整えるだけで回り始める

OJTがうまくいかないと、
つい「やり方を変えなきゃ」と考えがちです。

でも実際には、
大きく変えなくても大丈夫なことが多いです。

  • ゴールを決める
  • 時間を区切る
  • 共有を少し増やす

このくらいでも、
現場の空気は少しずつ変わっていきます。


まとめ|OJTがうまくいかないのは、誰かの努力不足ではない

OJTがうまくいかないと、
どうしても人の問題に見えてしまいます。

でも、よく整理してみると、
「そうなる流れ」ができているだけ
というケースがほとんどです。

研修担当者が、少しだけ設計を整える。

それだけで、
現場の負担も、新人の不安も減っていきます。

完璧じゃなくていい。
まずは、回り始める形を作る。

OJTは、そこからで十分です。


研修内容を一度、整理してみませんか?

研修内容を整理するところから、一緒に考えるお手伝いもしています。

  • 何を教えるか
  • どこまでやるか
  • どう進めるか

研修を考える中で、
ここが曖昧なまま進んでしまうケースはとても多いです。

その結果、

  • 「伝えたつもりだった」
  • 「現場で行動が変わらなかった」

という声もよく聞きます。

まずは、今の研修内容や悩みを言葉にして整理するところからで大丈夫です。

まだ具体的に決まっていなくても問題ありません。

この研修、どう組み立てればいいんだろう?

そう感じたタイミングが、見直しを始めるベストなタイミングです。

お気軽にご相談ください。

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