オンライン研修のやり方|対面研修と同じ効果を出す5つの工夫
結論|オンライン研修でも、対面と同じ効果は出せます
オンライン研修は
- 効果が出ない
- うちの会社では向いてない
と言われがちですが、
原因はオンラインだからではありません。
多くの場合、
対面研修と同じやり方を、そのままオンラインに持ち込んでいる
ことが問題です。
オンライン研修には、
オンライン研修に合った設計があります。
進め方を少し変えるだけで、
理解度も行動も、対面研修と同じレベルまで引き上げることは十分に可能です。
この記事では、
オンライン研修を任されたけれど、
正直うまくいっていない…
そんな研修担当者の悩みを前提に、
明日から使える具体的なや方を整理します。
オンライン研修は「効果が出にくい」と言われる理由

まず、なぜオンライン研修は不安に思われやすいのでしょうか。
よく聞く声はといえば、
- 参加者の反応が見えない
- 本当に聞いているのかわからない
- 集中していない気がする
- 研修後、行動が変わらない
これらは実際、よくある話です。
ただし、ここで一つ整理しておきたい点があります。
それは、
これらの問題は、オンライン研修特有の欠点ではない
ということです。
実際に対面研修でも、
- 眠そうに聞いている
- 受け身で座っているだけ
- 研修後、現場で何も変わらない
というケースは珍しくありません。
違いがあるとすれば、
オンライン研修は「ごまかしが効かない」という点です。
反応が見えにくい分、
設計の甘さがそのまま結果に出やすいのです。
対面研修とオンライン研修の決定的な違い

オンライン研修を成功させるには、
まず対面研修との違いを正しく理解する必要があります。
ここでは、
『対面研修の強み』と『オンライン研修の特徴』をみてみましょう。
対面研修の強み
まず対面研修には、
次のような特徴があります。
- 会場に集まることで「やらざるを得ない空気」が生まれる
- 周囲の目があるため集中しやすい
- 講師が表情や雰囲気を見て調整できる
いわば、場の力で成り立っている部分が大きい研修です。
オンライン研修の特徴
一方、オンライン研修はどうでしょうか。
- 参加者はそれぞれ別の場所
- カメラオフだと反応が見えない
- 途中で仕事に戻ろうと思えば戻れてしまう
オンライン研修では、場の強制力がほぼありません。
そのため、
対面研修と同じ内容・同じ進め方をすると、
「聞いているだけ」「受け身」になりやすくなります。
ここを理解しないまま進めると、
「オンライン研修はやっぱりダメだ」
という結論になってしまいます。
オンライン研修でも対面と同じ効果は出せる
結論をもう一度はっきり言います。
オンライン研修でも、対面と同じ効果は出せます!!
ただし条件があります。
それは、
「対面研修の代わり」として考えないこと
です。
オンライン研修は、
- 時間を短く区切れる
- 少人数で実施しやすい
- 振り返りや記録を残しやすい
という強みがあります。
オンラインの特性に合わせて設計すれば、
理解度や行動定着という点では、むしろ対面より向いているケースもあります。
対面と同じ効果を出すオンライン研修のやり方【全体設計】
オンライン研修で成果を出すために重要なのは、全体設計です。
ポイントは、次の3つに分けて考えることです。
- 研修前
- 研修当日
- 研修後
多くの失敗は、
「当日」だけで何とかしようとすることから始まります。
実際には、
研修は始まる前から勝負が決まっている
と言っても過言ではありません。
研修前にやるべき準備|オンライン研修は始まる前で決まる

オンライン研修がうまくいかない原因の8割は、
研修当日ではなく「始まる前」にあります。
多くの場合、
研修が始まる前に「考える準備」ができていないだけです。
オンライン研修で最も大切なのは、
画面の向こう側にいる参加者を、
すでに研修が始まっている状態にしておくことです。
ここでは、すでに研修が始まっている状態にしておく方法を紹介していきます。
ゴールを具体的に共有する
まず必要なのは、
「この研修で何ができるようになればOKなのか」を明確にすることです。
- 知っていればいいのか
- 使えるようになる必要があるのか
- 現場で一度試せば合格なのか
ここが曖昧なままでは、参加者は本気になれません。
事前課題で「考える状態」を作る
オンライン研修では、事前課題が非常に効果的です。
たとえば、
- 今困っていることを一つ書いてもらう
- 現場で迷っている判断を挙げてもらう
これだけで、研修中の理解度は大きく変わります。
心構えを事前に伝える
- 「聞くだけの研修ではない」
- 「発言やワークがある」
この一言を事前に伝えるだけで、参加者の姿勢は変わります。
オンライン研修では、
一方的に話を聞くだけの時間は長く取りません。
チャットでの回答や、
簡単な問いかけへのリアクションなど、
無理のない形で参加してもらう場面を用意します。
事前にこの一言を伝えておくだけで、
参加者は「聞くだけで終わらない研修なんだ」と心づもりができます。
研修当日の進め方|一方通行にしない工夫

オンライン研修が一方通行になってしまうのは、
話し方が悪いからでも、
参加者のやる気がないからでもありません。
画面越しの研修では、
参加者は思っている以上に、
受け身になりやすい状態にあります。
だからこそ、
オンライン研修では
話す量より、参加するきっかけの作り方が重要になります。
話す時間を短く区切る
オンラインでは、長時間の説明は集中力が続きません。
- 10〜15分話す
- ワークや質問を挟む
このリズムを意識します。
正解を求めない質問を使う
オンライン研修では、
「正解は何でしょう?」という質問は沈黙を生みやすいです。
代わりに、
- どう思いましたか
- 現場ではどうしていますか
といった、答えやすい問いを使います。
発言しやすい空気を作る
発言が少ないのは、意欲がないからではありません。
「間違えたらどうしよう」という不安が原因のことがほとんどです。
最初に、
正解を探す場ではありません。
と伝えるだけで、空気は大きく変わります。
研修後フォローで効果は大きく変わる

正直、研修が終わった瞬間からが本番!
研修が終わると、
「とりあえず無事に終わった」と一息つきたくなります。
ただ、実際には、
そのまま何もしないと、研修の内容はすぐに日常に埋もれていきます。
現場に戻れば、
いつもの仕事、いつもの忙しさ。
研修で考えたことは、思い出されなくなることもよくあります。
だからこそ、
研修は終わった瞬間がスタートです。
振り返りの場を必ず用意する
研修後によくあるのが、
勉強になった気はするけど、その後は何も起きない
という状態。
これを防ぐには、
短くてもいいので、振り返る時間を作ることが大切です。
たとえば、
1週間後や1か月後に、10分ほど集まるだけでもいいんです。
その場では、
できたことと、正直むずかしかったことを話してもらいます。
ここで大切なのは、
「ちゃんとできたか」を確認することではありません。
うまくいかなかった話が出てくる方が、
現場では「次にどうするか」を考えやすくなります。
上司と研修内容を共有する
研修担当者だけが内容を知っていても、
現場はなかなか動きません。
よくあるのが、
上司が「どんな研修だったのか」を知らないまま、
日常業務に戻ってしまうケースです。
逆に、上司が、
今回の研修で、こういう点を意識することになったんだよね!
この程度を知っているだけで、
声かけは自然に変わります。
深い理解は必要ありません。
話題にできる状態を作るだけで十分です。
フォローは、詰めるためではない
研修後のフォローは、
「ちゃんとやったか」を確認する場ではありません。
できたことも、できなかったことも、
安心して話せる空気を作ること。
その積み重ねで、
研修の内容は少しずつ現場に残っていきます。
オンライン研修でよくある失敗と改善ポイント

ここで、オンライン研修でよく起きがちな失敗を整理します。
正直、どれか一つは当てはまっていることが多いです。
しかし、
{どれも特別なミスというより、
忙しい中でやってしまいがちなことです。
参加させただけで満足してしまう
オンライン研修を実施すると、
「全員参加した」「最後まで受講した」
それだけで、ひとまず安心してしまうことがあります。
ただ、実際には、
受講しただけでは現場はほとんど変わりません。
研修で聞いたことを、
- 一度も使わない
- 試そうと思ったまま終わる
こうした状態は、よくあります。
研修の目的は、
参加してもらうことではなく、
現場で何か一つでも行動が変わることです。
ツール任せにしてしまう
オンライン研修では、
どうしてもツールに目が向きがちです。
- どのシステムを使うか
- 機能をどう使いこなすか
もちろん大切ですが、
ツールを整えただけで研修が良くなるわけではありません。
実際には、
同じツールを使っていても、
うまくいく研修と、そうでない研修があります。
違いを生むのは、
どう進めるか、どう参加してもらうかという設計です。
やりっぱなしで終わる
オンライン研修で一番多い失敗が、
研修をやって終わりにしてしまうこと。
研修直後は、
「やってみようかな」という気持ちがあります。
ただ、フォローがないと、その気持ちはすぐに薄れます。
数日たって、
誰からも何も聞かれなければ、
研修の話題は自然と消えていきます。
だからこそ、
振り返りや声かけといった
研修後のひと手間が大切になります。
失敗というより、「設計のズレ」
ここまで挙げた失敗は、
研修担当者の姿勢や努力不足が原因ではありません。
多くの場合、
オンライン研修に合った設計になっていないだけです。
やり方を少し整えるだけで、
同じ内容でも、研修の手応えは大きく変わります。
オンライン研修が向いているケース・向かないケース

正直、すべてをオンラインでやる必要はありません。
オンライン研修は便利ですが、
どんな研修にも向いているわけではありません。
「オンラインか、対面か」で悩むより、
何を目的にする研修なのかで考える方が、
実際にはうまくいくことが多いです。
オンライン研修が向いているケース
オンライン研修が力を発揮しやすいのは、
考え方や基準をそろえたい場面です。
たとえば、
- 情報や知識を一度整理したいとき
- 判断の軸を共有したいとき
- 定期的に振り返りやフォローをしたいとき
こうした内容は、
短時間でも繰り返し実施できるオンラインと相性が良いです。
毎回集まる負担が少ない分、
「一度きりで終わらせない研修」を作りやすくなります。
対面研修が向いているケース
一方で、対面で行った方が進めやすい研修ももちろんあります。
よくあるのが、
- 初めて顔を合わせるメンバー同士の研修
- 実際に手を動かす必要がある実技中心の内容
こうした研修では、
場の空気をつかめやすかったり、
が大きな意味を持ちます。
無理にオンラインに置き換えると、
かえってやりにくくなることもあります。
大切なのは、使い分けること
オンライン研修か、対面研修か。
どちらが優れている、という話ではありません。
目的や内容に合わせて、
やりやすい方法を選ぶこと大事。
必要であれば、
対面とオンラインを組み合わせるのも一つの方法です。
「全部オンラインにしなければならない」
そんな考えに縛られなくて大丈夫です。
まとめ|オンライン研修は「やり方」で効果が決まる
オンライン研修は、やり方次第で大きく変わります。
- 対面と同じことをしない
- オンラインに合った設計をする
- 研修前と研修後を大切にする
この3点を意識するだけで、
「オンライン研修は効果がない」という悩みは、確実に減っていきます。
研修内容を一度、整理してみませんか?

研修内容を整理するところから、一緒に考えるお手伝いもしています。
- 何を教えるか
- どこまでやるか
- どう進めるか
研修を考える中で、
ここが曖昧なまま進んでしまうケースはとても多いです。
その結果、
- 「伝えたつもりだった」
- 「現場で行動が変わらなかった」
という声もよく聞きます。
まずは、今の研修内容や悩みを言葉にして整理するところからで大丈夫です。
まだ具体的に決まっていなくても問題ありません。
この研修、どう組み立てればいいんだろう?
そう感じたタイミングが、見直しを始めるベストなタイミングです。
お気軽にご相談ください。